きまぐれに更新
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和です。
今度はティエ生存妄想(笑)
あれは別人だって話も聞くので似たようなネタでアレロクにしようかとも思いましたが、
放送終了後に咲さんに「ロクティエ風味の書く!」ってゆっちゃったので書きます。
一応、アレロク前提、ロク←ティエ。うーん、どうなんだろうこれ…
やっぱり流れ着くのはあの場所。
目を開けると真っ白な光の中に居た。
さっきまで居た宇宙と対照的な色に目がちかちかする。
身体は重い。けれど心地よい空気。
すぐ近くで波の音が聞こえて、海の傍にいるんじゃないかということに気づいた。
背中に何かがあたる感触があるから寝転んでいるのかもしれない。
けれど空は真っ白だ。どっちが上でどっちが下かわからない。
「よう、ティエリア」
そのままの体制で辺りを見回していると自分のすぐ真正面から声が聞こえた。
驚いてそちらに顔を戻すと、向かい合うような形で、よく知った顔があった。腕を組んで立っている。
やっぱりおかしい。寝転んでいるはずなのに、真上に顔があるなんて。
「…なんだよ、なんか言うことないのか?久々の再会だろ」
俺が黙っていることが不満らしい。
ため息を吐きたくなった。何が久々の再会だ。
「迎えに来てくれたんですか、ロックオン」
こっちの気持ちを無視して勝手に出撃して死んでいったくせに。
口には出さないけれど読み取られているのか、彼は苦笑した。
「いや、悪いけどお前はまだ連れて行けない」
「…え」
「連れて行けないんだ、ティエリア」
重ねて言われた言葉に動揺する。
だってもう、戦いは終わったんじゃ…
「…どうし、て」
声が震えた。少しだけあった余裕が崩れてため息どころか途方にくれて泣きそうだ。
目の前の笑顔がひどく残酷に映る。
「まだ…生きろと、言うのですか」
「そうだ」
「ーそんな、だって、僕は、」
あなたの居ない世界で生きていても何の意味もない。
「そんなことないさ」
心の中で言ったことが声に出たのかそれとも考えていることを読み取ったのか。
思ったことに的確に、ロックオンは答えた。
「お前にはまだやることがあるんだ」
「嫌だ」
「ティエリア、」
「嫌だ!だって、やっと…」
やっと、あなたに会えたのに。
最後に見たのは戦闘中、「心配するな」と言った顔だった。
だけど、結局戻ってきたのは彼の名前を呼び続けるハロだけで。
もう居ないのだと思うことがどれだけ辛かったのか、この人はわかっていない。
「ーティエリア」
もう一度名前を呼ばれた。手が伸びてきて、伝う涙が拭われる。
慰められているのだ。そんなことするくらいならいっそ
「僕を連れて行ってください」
「駄目だ」
「どうして」
「言っただろう?お前にはまだやることがある」
「…じゃあ、何をすれば良いんですか。何をすれば」
あなたと一緒に行けるのですか。
「…戻ればわかるさ」
頬を撫でられる、その感触もどこか遠い。
この人はいつも肝心なことは教えてくれないのだ。
「大丈夫、俺は待ってるから。やるべき事が全て終わったら、また会おう。な?」
「絶対に?」
「あぁ、絶対に、だ」
「…でも」
「だから、頼む。生きてくれ」
「…」
「ティエリア」
「…わかった」
返事をすると、ロックオンはにっこりと笑った。
すぐ傍で聞こえた海の音が、気づけば遠ざかっている。
耳を澄ますと、今の今までごねていたのが嘘のようにすっきりとした気分になった。
もう十分だと思っていたのに、まだ仕事が残っているのか。
彼の言うことが本当なら、これから立ち向かう波はこんなに穏やかなものではないはずだ。
「さぁ、またしばらくのお別れだ。ずっと待っててやるから自分で死のうなんか考えるんじゃねぇぞ」
「わかりました」
だけど、最後に。
「ロックオン」
「なんだ?」
「あなたは、知っていたんでしょう?」
僕があなたを好きだったということを。
「ー知ってたよ」
いつものように、ロックオンが微笑んだ。やはり気づいていたのか。
この笑顔に救われて特別な気持ちを持った、この想いはきっとずっと変わらない。
「でも僕はあなたの特別にはなれなかった」
「特別だったさ。ソレスタルビーイングのみんなと同じくらい、な」
やっぱり肝心なことは言ってくれない。
そのみんなの中に一人だけ含まれて居ない事を、僕は随分昔から知っている。
その一人が本当の特別だということも。
「残りの2人は、そっちに居るんですか」
「さあな。目を開けて確かめてみろ」
「目は開いてます」
「そうじゃなくてさ、」
「ーわかってます」
きっと現実にいる自分は目を閉じているのだ。そしてちゃんと、息をしている。
「次に、ここに来るときは」
「あぁ、ちゃんと迎えてやる」
彼をじっと見つめる。
目に焼き付けておこうと思った。次に会えるまで、きっと長くなるから。
けれどそれもそう長くはもたず、辺りの光が自分の周りに集まってきた。
目が霞む。眩しい光の中で、彼はいつまでも微笑んでいるように見えた。
波の音はもう遥か遠くに聞こえてー
「ティエリア!」
誰かに呼ばれて、目を覚ました。
さっきまで居た宇宙と対照的な色に目がちかちかする。
身体は重い。けれど心地よい空気。
すぐ近くで波の音が聞こえて、海の傍にいるんじゃないかということに気づいた。
背中に何かがあたる感触があるから寝転んでいるのかもしれない。
けれど空は真っ白だ。どっちが上でどっちが下かわからない。
「よう、ティエリア」
そのままの体制で辺りを見回していると自分のすぐ真正面から声が聞こえた。
驚いてそちらに顔を戻すと、向かい合うような形で、よく知った顔があった。腕を組んで立っている。
やっぱりおかしい。寝転んでいるはずなのに、真上に顔があるなんて。
「…なんだよ、なんか言うことないのか?久々の再会だろ」
俺が黙っていることが不満らしい。
ため息を吐きたくなった。何が久々の再会だ。
「迎えに来てくれたんですか、ロックオン」
こっちの気持ちを無視して勝手に出撃して死んでいったくせに。
口には出さないけれど読み取られているのか、彼は苦笑した。
「いや、悪いけどお前はまだ連れて行けない」
「…え」
「連れて行けないんだ、ティエリア」
重ねて言われた言葉に動揺する。
だってもう、戦いは終わったんじゃ…
「…どうし、て」
声が震えた。少しだけあった余裕が崩れてため息どころか途方にくれて泣きそうだ。
目の前の笑顔がひどく残酷に映る。
「まだ…生きろと、言うのですか」
「そうだ」
「ーそんな、だって、僕は、」
あなたの居ない世界で生きていても何の意味もない。
「そんなことないさ」
心の中で言ったことが声に出たのかそれとも考えていることを読み取ったのか。
思ったことに的確に、ロックオンは答えた。
「お前にはまだやることがあるんだ」
「嫌だ」
「ティエリア、」
「嫌だ!だって、やっと…」
やっと、あなたに会えたのに。
最後に見たのは戦闘中、「心配するな」と言った顔だった。
だけど、結局戻ってきたのは彼の名前を呼び続けるハロだけで。
もう居ないのだと思うことがどれだけ辛かったのか、この人はわかっていない。
「ーティエリア」
もう一度名前を呼ばれた。手が伸びてきて、伝う涙が拭われる。
慰められているのだ。そんなことするくらいならいっそ
「僕を連れて行ってください」
「駄目だ」
「どうして」
「言っただろう?お前にはまだやることがある」
「…じゃあ、何をすれば良いんですか。何をすれば」
あなたと一緒に行けるのですか。
「…戻ればわかるさ」
頬を撫でられる、その感触もどこか遠い。
この人はいつも肝心なことは教えてくれないのだ。
「大丈夫、俺は待ってるから。やるべき事が全て終わったら、また会おう。な?」
「絶対に?」
「あぁ、絶対に、だ」
「…でも」
「だから、頼む。生きてくれ」
「…」
「ティエリア」
「…わかった」
返事をすると、ロックオンはにっこりと笑った。
すぐ傍で聞こえた海の音が、気づけば遠ざかっている。
耳を澄ますと、今の今までごねていたのが嘘のようにすっきりとした気分になった。
もう十分だと思っていたのに、まだ仕事が残っているのか。
彼の言うことが本当なら、これから立ち向かう波はこんなに穏やかなものではないはずだ。
「さぁ、またしばらくのお別れだ。ずっと待っててやるから自分で死のうなんか考えるんじゃねぇぞ」
「わかりました」
だけど、最後に。
「ロックオン」
「なんだ?」
「あなたは、知っていたんでしょう?」
僕があなたを好きだったということを。
「ー知ってたよ」
いつものように、ロックオンが微笑んだ。やはり気づいていたのか。
この笑顔に救われて特別な気持ちを持った、この想いはきっとずっと変わらない。
「でも僕はあなたの特別にはなれなかった」
「特別だったさ。ソレスタルビーイングのみんなと同じくらい、な」
やっぱり肝心なことは言ってくれない。
そのみんなの中に一人だけ含まれて居ない事を、僕は随分昔から知っている。
その一人が本当の特別だということも。
「残りの2人は、そっちに居るんですか」
「さあな。目を開けて確かめてみろ」
「目は開いてます」
「そうじゃなくてさ、」
「ーわかってます」
きっと現実にいる自分は目を閉じているのだ。そしてちゃんと、息をしている。
「次に、ここに来るときは」
「あぁ、ちゃんと迎えてやる」
彼をじっと見つめる。
目に焼き付けておこうと思った。次に会えるまで、きっと長くなるから。
けれどそれもそう長くはもたず、辺りの光が自分の周りに集まってきた。
目が霞む。眩しい光の中で、彼はいつまでも微笑んでいるように見えた。
波の音はもう遥か遠くに聞こえてー
「ティエリア!」
誰かに呼ばれて、目を覚ました。
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